「7月24日通り」
装丁:新潮社装丁室 写真:畠山直哉
感想:雨の夜を走る車の中から外を見ているかのよう。遠くに街頭が見えるが、この通りでひそやかな待ち合わせでもしているのだろうか、それとも誰かの行動をこっそり見ているとか??
いかようにも考えられそうなシチュエーションの写真をもってくるってのはうまいなぁ。思わず興味をそそられる。
ちなみに、「7月24日通り」の「地図」はココにあります(同タイトルがラジオドラマ化された際のHPより)。
装丁:新潮社装丁室 写真:畠山直哉
感想:雨の夜を走る車の中から外を見ているかのよう。遠くに街頭が見えるが、この通りでひそやかな待ち合わせでもしているのだろうか、それとも誰かの行動をこっそり見ているとか??
いかようにも考えられそうなシチュエーションの写真をもってくるってのはうまいなぁ。思わず興味をそそられる。
ちなみに、「7月24日通り」の「地図」はココにあります(同タイトルがラジオドラマ化された際のHPより)。
装丁:石崎健太郎
感想:水に浮かぶ少女の肢体。ただし顔は隠されている。もしや、死んでい・・・る?なぜ?ここはどこだ?といろいろこれだけで想像が膨らんでいくような装丁。
全体的に青みがかかった銀ねずみ色に覆われているが、ダークななかにも気品のある色なのもよい。
松本大さんといえば、あの大躍進中のネット株証券会社マネックス・ビーンズのCEO。読書家としても有名なのだが、松木氏のブログの2004年02月25日(かなり昔の記述で失礼!)に、「装丁 <松本大のつぶやき>」と題された記述がある。
内容は、ふと白秋の「思ひ出」を読みたくなって探したところ、文庫版が見つかった。しかしその中から「初めて読んだ時の感動には、到底近付くことができ」なかった。その理由の1つは自分の「感受性」の問題だと思われるが、もう1つは、
本の活字(復刻版ですから正しくは活字を模した写植ですが)、紙質、紙の厚さ、本の大きさ、表紙のデザイン(「思ひ出」は掌に載る、とてもコンパクトな宝石箱のような装丁だったと記憶しています)、そういったもの全てによってトータルにプロデュースされた世界がそこにはない、というのも大きな理由ではないでしょうか?オペラにも歌舞伎にも、舞台衣装や舞台装置があり、それはトータルな芸術の重要な一部です。たとい「詩」という文字情報であっても、周辺装置、即ち装丁は、トータルな作品にとって重要な仕掛けなのではないでしょうか。特に詩のような雰囲気が重要な要素を占めるものにとっては必須な気もします。もっといい活字(もしくは写植)、装丁の本が出てこないでしょうかね。
とのこと。
うむむ。「トータルな芸術の重要な一部」とは重いお言葉。「たとい「詩」」ではなく、「「詩集」だからこそ」なんでしょうね・・・。
装丁:菊地信義 装画:菊寿堂いせ辰(竹久夢二筆 マッチ箱)
感想:またもやいせ辰のデザインが使われた装丁を選んでしまった(前回は、「蒲公英草紙」)。それだけ、装丁に映えるものなんですね。
普段、マッチ棒を見なって久しいですが、こうやってみるとなんて愛らしい形をしているんだ、と思います。とくに本書のように色をつけてみると、本当にかわいらしい。
ベネッセの進学応援サイト「マナビジョン」の中に、「「職業・学問」を知る・探す」コーナーがあるが、なかに「ブックデザイナー(装丁家)」もあったので、ここでご紹介。
「仕事の内容・・・質感にもこだわって、売れる本をデザイン」
「こうすればなれる・・・デザイン・印刷の基礎とセンスが必要」
「先輩のナマ情報」
の三本立て。よくできたサイトです。
「こうすればなれる」には、「なるためチャート」なんてのもついています
装丁:緒方修一 装画:谷山彩子
感想:照りつける太陽の季節にぴったりのデザイン。そういう意図があったわけではないでしょうが、とても涼しげで特に目にとまりました。決して強く主張しているわけではないですが、上品に存在感を出している素敵な装丁です。
「挿絵本・装丁本や本をテーマにした作品など」に強いうらわ美術館で今、「遊べる本、作ってみたい本のいろいろ」という展示会をやっているようです。
遊べる本、作ってみたい本のいろいろ
当館の「本をめぐるアート」収蔵作品・資料の中から、実際に「さわれる本」と、さわれないけれども見て楽しい「作ってみたい本」を紹介します。
当館の収集方針の一つ「本をめぐるアート」は、本にまつわる美術作品に焦点を当てた、国内では他に例のない試みであり、開館からこれまで多くの支持をいただいてきました。その中で常に頭を悩まされるのが展示の問題です。特定のページを開いたままケースの中に展示すると本の機能は奪われ、その魅力を十分に伝えることができません。一方、自由に中を見ていただくようにすると、触れば触るほど本は傷み、作品の保存という美術館のもう一つの使命が果たせなくなってしまいます。そこでこのジレンマから逃れ、展覧会でページを「めくる」楽しさを味わっていただくため、閲覧用資料の中からアーティスト・ブックや絵本など自由に触れる本を紹介します。飛び出す本、パラパラ絵本など遊べる本も出品の予定です。また、触れないけれども見て楽しい、造形の豊かな本の作品も展示します。「こんな本がほしい」「こんな本を作ってみたい」夢のプランが思い浮かぶような展示にしたいと考えています。ページをめくるごとに展開する本の世界を皆さんでお楽しみください。ワークシートを無料頒布するほか、絵を描いたり簡単な本を作ったりすることのできるワークショップ・コーナーを設ける予定です。出品内容:大竹伸朗、駒形克己、ロバート・サブダ、ヴェロニカ・シェパス、藤井敬子、ブルーノ・ムナーリ、横尾忠則、『アート・ワークス』など
装丁:佐藤可士和 装画:網中いづる
感想:「負け犬」でいまや知らない人はいない酒井順子さんの最新刊エッセイ。『負け犬の遠吠え』『先達の御意見』は同じくピンク地路線だったが、今回は大人のイラスト路線。ちょっぴりけだるそうな、まったり具合はまさに負け犬?装丁家は同じく佐藤可士和さんですが、前2作とはだいぶ違う印象です。
帯に装画を描いた網中さんの特製ポストカードプレゼントのお知らせが。おお、これはいい!
「Web本の雑誌」の中のひとつのコーナーに「装丁道場」というのがあります。
最近、更新されていないようで残念です(もう終わったの?)
面白い装丁が丁寧に紹介されていて、大好きなコーナーです。
http://www.webdokusho.com/shoten/soutei/
装丁:町田覚
感想:「天国の本屋」のお二人の新刊。というのにふさわしいピュアで静かな装丁。「水」だけでこれだけ魅せられるデザインもすごい。帯が斜めになっているのもオシャレ。
松久氏のサイトに、「泳ぎながら一気に書きました」(田中渉談・嘘)なんてあります(笑)。おちゃめな方ですね。
青空文庫に、面白いテキストがあがっていました。
芥川龍之介の装幀観です。
装幀に就いての私の意見日本のやうに機械の利用出来ぬ処では十分な事は出来ないでせうが、兎に角もつと美しい装幀の本が出て好いと思ひます。装幀者、印刷工、出版書肆に人を得れば、必しも通常の装幀費以上に多分の金を使はずとも、現在行はれてゐる装幀よりもずつと美しい装幀が出来る筈です。小生はその点では装幀者に小穴隆一君を得てゐる事を頗る幸福に思つてゐるものです。右とりあへず御返事まで。
底本:「芥川龍之介全集 第十二巻」岩波書店 (1996(平成8)年10月8日発行)
装丁:柴亜季子
感想:「縞帖」とは、その昔、農村部を中心に日本の各家庭で機織りが行われていたころ、すでに織られた縞柄の端切れを集めてファイリングしておいたもののこと。各家庭というところがキモで、それぞれの工夫が、お洒落の表現であり、その家の持ち味だったりするのでしょう。
本書は、京都で入手した戦前の縞帖を中心に、大正・昭和の古い着物などから約350種類以上の多彩な縞のデザインを紹介しているのだが、その一部が装幀に使われている。中身そのものが美しいので、それを装幀にしても美しい、という好例です。
装丁:アナ・ロジャース バージニア・ジョンソン
感想:ぜひセットで揃えておきたいオシャレ本。読めばオシャレになるのはもちろん(?)、小脇に抱えるだけでもオシャレ~。1冊ずつ持ってもいいけど、やっぱり揃えておきたくなりますよね。
装丁のところを見れば分かるように、この装丁、原書とほぼ同じ(日本語が少~し入った程度)。原書のテイストがそのまま伝わってきます。また著者は、ニューヨークを拠点に世界中で活躍するファッションデザイナー。ファッション業界のみならず、ライフスタイル全体の提唱者としても大注目の彼女が、「ケイト・スペード」ブランド誕生10周年を記念して、作った本がこれ。オシャレ~なのも納得。
埼玉県桶川市にある「さいたま文学館」で、 「装丁浪漫ーブックデザイン懐古ー」という展示会を7月末までやっているようです。戦前までのブックデザインに興味がある方はぜひ!
内容:今から100年前の明治38年に橋口五葉の装丁による『吾輩ハ猫デアル』が注目を浴びて以来、「文学作品」を「本」というメディアに作り上げる「装丁」「ブックデザイン」の仕事は、文学者や編集者から常に熱い視線を浴びてきました。 このため、作家自らや優れた美術家がこの仕事に腕を振るい、各時代の息吹をデザインに反映させてきました。 今回の展示では、埼玉にゆかりの文学者・美術家の作品を中心に明治・大正から昭和前半までのブックデザインの流れを辿ります。 小村雪岱、岸田劉生、武者小路実篤、杉浦非水、恩地孝四郎などの装丁作品と関連資料を展示するとともに、昭和初期の円本ブームや当館「永井荷風コレクション」にみる装丁の移り変わりなども紹介します。
装幀・挿画・撮影 中川雅也
扉題字 中川弘治
感想:シンプルな白い表紙なんだけど、上下に入っている金色が、ピリッと効いたデザインになっています。この金色があるからこそ、この装丁は生きています。タイトルの「東京」の「京」の字がタワーになっていたりと、芸も細かい!
評者や読者の意見が帯にびっちり印刷されているが、うまくデザインされてて、宣伝くささもなく、一つの模様かなにかのよう。
おもしろいページを見つけました。
「エロスの画家、金子國義氏が装丁を手がけた本の書影を掲載しています」ということで、1960年代~今に至るまでの金子氏装丁本・雑誌のコレクションが見られるサイトです。お得意の(?)エロス分野以外にも、素敵な装丁もいっぱい。
それにしても、一人の装丁家・画家の作品をここまで丁寧に集めたサイトも珍しい。きっと作り手は金子氏の大ファンなんだろうな。拍手!!!